ポジティブ心理学における【持続的幸福感】PERMAモデルとは?

ポジティブ心理学入門|ウェルビーイング理論

PERMAモデルとは?
持続的な幸せをつくる5つの要素

PERMA(パーマ)モデルは、ポジティブ心理学を提唱したセリグマンが示した「持続的な幸せ(ウェルビーイング)」の5つの柱です。一時的な「楽しい」だけでなく、長く続く幸せを、5つの視点から見える形にしてくれます。

「知っている」から「できる」へ。合言葉は「心に聴く、心に響く、心に効く」。

監修:一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会 | 最終更新日:2026年10月7日

ひとことで言うと

  • PERMAモデルは、持続的な幸福感(ウェルビーイング)を5つの要素で表した理論です。
  • 5つの要素は、P=ポジティブ感情、E=没頭(エンゲージメント)、R=人間関係、M=意味・意義、A=達成です。
  • ポジティブ心理学を提唱したセリグマンが、一般的な「幸福論」から一歩進め、測定できるようにまとめた考え方です。
  • 5つはどれか一つではなく、バランスよく少しずつ育てることで、幸せが長続きしやすくなります。
  • 当協会の講座では、PERMAに関わる理論・心理尺度・カードゲームを使って、カウンセリングやワークショップ、教育活動に活かします。
  • 当協会の認定資格は民間資格ですが、国際学会の新しい研究や時代のニーズを先取りして講座にし、独自に研究・実践を重ねています。公認心理師・看護師・キャリアコンサルタントなどの国家資格と組み合わせると、相乗効果(シナジー)が生まれます。

PERMAモデルとは?

ポジティブ心理学を提唱した米国のセリグマンは、一般的な「幸福論」から一歩進めて、【持続的な幸せ】が重要だと説きました。そして、幸せを測ることができるように、ウェルビーイング理論を組み立てました。

このウェルビーイング理論で、個人の幸福を構成する5つの柱をまとめたものがPERMA(パーマ)モデルです。5つの英語の頭文字をとって名づけられています。

ひとことで言えば、PERMAは「幸せを5つの窓から見るための地図」です。どの窓が明るく、どの窓を少し開けるとよいかがわかります。

PERMAモデルの5つの要素持続的な幸せPよい感情E没頭R人間関係M意味A達成
図:PERMAモデルの5つの要素
ポジティブ心理カウンセラー協会の養成講座で、受講者がスクリーンを見ながら学ぶ様子
ポジティブ心理カウンセラー協会 養成講座の様子

PERMAの5つの要素とは?

P:Positive Emotion(ポジティブ感情)

愛・喜び・笑い・感謝など、日々の生活の中で感じる肯定的な感情です。ただ「楽しい」と感じるだけでなく、PERMAモデルでは次のような意味も大切にします。

  • 肯定的な感情に気づく
  • レジリエンス(問題への対処や回復する力)を高める
  • 考え方や行動の選択肢を広げる
  • その人の資源(リソース)を増やし、さらなる成長の上昇スパイラルを生み出す

E:Engagement(没頭・フロー)

時間を忘れて何かに夢中になっている状態です。「フロー」や「ゾーン」とも呼ばれます。仕事・スポーツ・趣味など、何でもかまいません。夢中になっている間は、ネガティブな感情が入りこみにくく、仕事のパフォーマンスや効率も高まりやすい状態です。

R:Relationship(人間関係)

他者との関わりやつながりは、それ自体が人生の幸福度に大きく影響します。「心から支えられている」と感じられる人間関係があることが、幸せを感じるうえで大切だと考えられています。

M:Meaning(意味・意義)

短期的な欲求や「楽しい」ではなく、価値観や人生の目的など、長い目で見た意味のことです。「人生で何が大切か」「自分はどんなことに意義を見出したいか」を考えることがポイントです。どんな経験にも、肯定的な意味を見つけることができると考えます。

A:Accomplishment(達成)

価値を感じる目標を追いかけ、やり遂げることです。「来月までに仕事で成果をあげる」「新しい資格をめざす」など、適切な目標を立て、達成できたと感じられる体験の数だけ、幸福度によい影響を与えます。

5つの要素を一覧で見ると?

要素 かんたんな意味 日常での例
P ポジティブ感情 喜び・感謝・安心などの心地よい感情 1日の「よかったこと」を書き出す
E 没頭 時間を忘れて夢中になれる状態 得意を活かせる作業に集中する時間をつくる
R 人間関係 支え合える、あたたかなつながり 身近な人に感謝を具体的に伝える
M 意味・意義 自分より大きなものとのつながり、目的 「この仕事は誰の役に立っている?」と考える
A 達成 目標に向かい、やり遂げる手ごたえ 小さな目標を立て、できたら記録する

5つは、どれか一つが満点なら幸せ、というものではありません。今の自分にとって、少し伸ばしやすい要素から取り組むのがコツです。はじめは自分でも気づかないくらい小さな変化でも、その積み重ねが、数年後の大きな変化につながります。

PERMAはどう活かせる?具体例

PERMAの視点を持つと、「何となく元気が出ない」状態を、5つの要素に分けて具体的に考えられるようになります。

職場の1on1

場面
部下が「最近、仕事にやりがいを感じない」と話している。
関わり方
上司はPERMAの5つを使い、「夢中になれる時間(E)はある?」「誰の役に立っていると感じる(M)?」と質問しながら一緒に整理する。
期待される変化
「意味(M)」が見えにくくなっていたと気づき、お客様の声を聞く機会をつくることで意欲が戻ってくる。
教育

場面
クラスに、何事にも自信がなく、発言が少ない生徒がいる。
関わり方
教員が小さな目標(A)を一緒に決め、できたことを具体的にほめ、得意な活動で夢中になれる場(E)を用意する。
期待される変化
小さな達成を積み重ねることで、生徒が「やればできる」と感じ、授業での発言が少しずつ増える。
医療・福祉

場面
忙しい病棟で、看護師同士の会話が減り、疲れが目立っている。
関わり方
朝の短いミーティングで「昨日うれしかったこと(P)」と「助けてもらったこと(R)」を一人ひとこと共有する。
期待される変化
感謝やつながりを感じる機会が増え、チームの雰囲気がやわらぎ、声をかけ合いやすくなる。

講座ではPERMAをどう使う?

ポジティブ心理カウンセリング講座では、PERMAに関わる理論や心理尺度、カードゲーム、ワークシートなどを活用して、カウンセリングやワークショップ、教育活動を行います。

  • 心理尺度:今の自分のPERMAの状態を知る手がかりにする
  • カード・ワークシート:5つの要素について話しやすくし、対話を深める
  • ワークショップ:グループで体験しながら、職場や教育の場に持ち帰れる形で学ぶ

大切なのは、理論や知識を「知っている」だけでなく、実際の対話で「使える」ことです。傾聴で相手の話を受けとめ、質問・フィードバックで5つの要素に光を当てる関わり方を、練習を通して身につけ、他者支援に役立てることができます。

研究からわかること(やさしい解説)

PERMAの各要素を高める取り組みについては、ポジティブ心理学の分野で研究が重ねられています。やさしくまとめると、次のとおりです。

取り組み 効果の目安 教訓 現場での活かし方
よかったことや感謝を書き出す(P) 効果:小〜中 ポジティブ感情は、毎日の小さな「気づき」の習慣で増えやすい。 1日の終わりに「よかったこと」を3つ書く時間をつくる。
強みを活かして取り組む(E・A) 効果:小〜中 得意を活かせると夢中になりやすく、やり遂げる手ごたえも得やすい。 役割分担のときに、メンバーの強みを話し合う。
人とのつながりを育てる(R) 効果:中 支えてくれる人がいると感じられることは、幸福感の大切な土台になる。 感謝を具体的に言葉で伝える場を、チームの習慣にする。
PERMAを組み合わせたプログラム 効果:小〜中 一つの要素だけでなく、複数を組み合わせると続けやすい。 研修やワークショップで、5つの要素を一つずつ体験する流れをつくる。

効果の目安は、これまでの研究をまとめた結果をもとに「小・中・高」の3段階で表しています。効果には個人差があり、すべての人に同じように当てはまるわけではありません。

書き込みワーク:わたしのPERMAをチェック

5つの要素それぞれについて、今の自分をふり返ってみましょう。相手と対話するときは「コーチモード」に切り替えてください。

入力内容はこの端末のブラウザにだけ保存され、外部には送信されません。

PERMAを活かす対話を、講座で「できる」に

当協会が大切にしているのは、知るだけでなく「実際に実践できる専門家」を育てること。そして、技法の先にある、人としての関わり方=人間性のスキルを磨くことです。

PERMAの5つの要素は、知るだけでなく、対話の中で相手の気づきにつなげてこそ力を発揮します。ポジティブ心理カウンセラー®基本講座では、PERMAに関わる理論・心理尺度・カードやワークシートを使い、カウンセリングやワークショップで活かせる関わり方を練習しながら身につけます。

「知っている」を「できる」に講義を聞くだけでなく、ペアやグループで実際に話して練習します。通信教育だけでは身につきにくい「使える力」を育てます。
傾聴+質問・提案・フィードバック心理的安全性を土台に、聴く力に加えて、質問する・提案する・伝える力までをセットで磨きます。
ポジティブ心理学を対話に活かす一般的なカウンセリングではあまり扱わない、強み・ポジティブ感情・希望などを関わりに取り入れます。
仕事と人生にそのまま使える職場の1on1、教育、医療・福祉、子育てなど、日常の場面ですぐ試せる形で学びます。

国際的な知見を、日本の現場に合わせて

当協会は、国際ポジティブ心理学会などで世界の研究と実践を学び続け、その知見を日本の職場・学校・家庭に合うよう調整して届けています(アダプティブ・アプローチ)。海外の資格や手法は、日本人への適応が十分に考えられていないこともあります。当協会は、その人の文化や物語を大切にするナラティヴ・アプローチも重視しています。アダム・グラントの「才能の科学(Hidden Potential)」やエンゲージメントなど、新しい視点からの研究と実践にも取り組んでいます。講座は連携団体の一般社団法人コーチング心理学協会と共催しています。

落とさない・潰さない・あきらめさせない

「すべての人にカウンセリングやコーチングのマインドと技術を」という方針のもと、再受講制度やフォローアップで、途中でつまずいても再挑戦できる仕組みを整えています。

このテーマとつながる講座

日程・料金は各講座の公式ページが最新です。ポジティブ心理カウンセラー協会とコーチング心理学協会の協働認定「認定ポジティブ心理学コーチ&認定ウェルビーイングコーチ(Wライセンス)」もあり、国際的な視点・ポジティブ心理学・実用性を取り入れたい方におすすめです。

参加の流れ

講座を選ぶ講座・イベント一覧から、テーマと日程を確認します。
申し込む各講座ページの申込ボタンから手続きします。
オンラインで参加自宅や職場からZoomで参加。体験・対話中心で学びます。
現場で試す学んだ問いかけや関わり方を、翌日から実践します。
認定・継続認定資格の取得や、関連講座でさらに深めます。

よくある質問(FAQ)

PERMAモデルとは何ですか?
ポジティブ心理学で、持続的な幸福感(ウェルビーイング)を5つの要素で表した理論です。ポジティブ感情・没頭・人間関係・意味・達成の頭文字をとっています。
PERMAは誰が提唱しましたか?
ポジティブ心理学を提唱した米国の心理学者セリグマンが、ウェルビーイング理論の中で示しました。
PERMAの読み方は?
「パーマ」と読みます。P・E・R・M・Aの5つの英語の頭文字です。
「持続的な幸せ」とはどういう意味ですか?
一時的な楽しさや快楽ではなく、長く続く満たされた状態のことです。PERMAは、その幸せを5つの視点から見えるようにします。
5つの要素はすべて高くないといけませんか?
その必要はありません。今の自分にとって伸ばしやすい要素から少しずつ取り組むことで、全体のバランスが整っていきます。
エンゲージメント(没頭)とフローは同じですか?
PERMAのEは、時間を忘れて夢中になる「フロー」の状態を中心とした考え方です。仕事・スポーツ・趣味など、どんな場面でも生まれます。
PERMAは職場で活かせますか?
はい。1on1でのふり返り、チームづくり、研修などで、やりがいや意欲を5つの視点から整理するのに役立ちます。
自分のPERMAの状態を知る方法はありますか?
心理尺度(質問紙)で傾向を知る方法があります。このページの書き込みワークで、5つの要素をふり返ることから始めるのもおすすめです。
講座ではPERMAをどう学びますか?
PERMAに関わる理論や心理尺度、カードゲーム、ワークシートを使い、カウンセリングやワークショップで活かせるよう、実際に練習しながら学びます。
オンラインで受講できますか?
はい。Zoomによるオンライン講座が中心で、ペアやグループでの対話練習を通して実践力を身につけられます。
民間資格でも役に立ちますか?
民間資格ですが、新しい研究や時代のニーズを先取りした実践的な内容です。国家資格と組み合わせると、支援の幅が広がり相乗効果が生まれます。

読んで終わりにせず、「できる」に変えてみませんか。
対話と体験で学ぶ、ポジティブ心理学のカウンセリング講座です。

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ポジティス心理カウンセラー協会養成講座の活動

ポジティブ心理学を提唱した米国のセリングマンは、一般的な「幸福論」から【持続的な幸せ】が重要だと説き、計測が可能であるようにウェルビーイング理論を構築しました。

ウェルビーイング理論とは、個人の幸福を構成する要素であり、以下5つの柱から構成されています。

ポジティブ心理カウンセリング講座では,PERMAに関わる理論や心理尺度,カードゲームを活用して,カウンセリングやワークショップ,教育活動を行います。

1.Positive Emotion:ポジティブ感情

日々の生活の中で、愛や喜び、笑、感謝といった私たちがもつ肯定的な感情です。「楽しい!」「嬉しい!」と感じている状態は、それ自体が幸せであり説明はいらないのかもしれませんが、PERMAモデルでは、このポジティブ感情になれる状態を以下のように考えています。

  • 肯定的な感情を見つける
  • レジリエンス(問題対処や回復力)を高める
  • 思考や行動の選択肢を広げる
  • 個人のリソースを高めること
  • さらなる成長や人生上昇のスパイラルを生み出す
  • ポジティブな感情につながる経験を増やす

単に幸せと感じられるからポジティブというわけではありません。

2.Engagement (Flow)関わり,没頭や突入 楽しいことに関わる

時間を忘れて何かに夢中になったことはないでしょうか?そして、気づけば徹夜をしてしまったなども。もちろん、仕事やスポーツから趣味でも構いません。この状態は、「フロー」や「ゾーン」とも呼ばれ、ワクワクする・退屈を乗り越えて、夢中になっている状態であり、良好な状態だと考えられています。

つまり、幸せになりたければ、時間を忘れて没頭できることや夢中になれることを見つけて、それ自体を楽しめるようになることをポジティブ心理学では推奨しております。そして、その瞬間は、ネガティブな感情を寄せ付けず、仕事のパフォーマンスや効率が高まる状態でもありますね。

自分がポジティブかネガティブについて考えていない状態がいちばん幸せなのかもしれません。

3.Relationship:豊かな人間関係 協力してくる人を見つけること

他者との関りやつながりは、それ自体が人生の幸福度に大きく影響します。

お金に困らない生活をしていても一生孤独でいるよりも、友人、仲間、家族、パートナーと深いつながりがある人のほうが幸せそうに見えてしまうのは、そのためでしょう。

精神論に聞こえるかもしれませんが、ハーバード大学の心理学の研究でも、以下の研究結果が出ています。

人が幸せを感じるためには「心から支えられていると感じられる人間関係」があるとないとでは、前者のほうが幸福度が高い

4.Meaning:人生の意味や意義 肯定的な意味を見つける

短期的な欲求や「楽しい」ではなく、価値観や人生の目的などの長期的な視点に関することです。

  • 今現在,自分が生きていることの意義とは?
  • 人生で何が重要なのか?
  • どんなことに喜びを感じるのか?
  • どんな,自分の人生に意義を見出したいか?

など、人生全体で物事を捉えることがポイントです。ひと時の楽しさや快楽ではなく、長期的な意義を見出して、そこから物事を考えることができれば、より幸せで健全な状態でいられます。

例えば、誰もが新卒で入社をすると、はじめは慣れない仕事や新しい人間関係で疲弊をする日々が続くかと思います。もちろん、その中に「楽しい!」「面白い」と感じられることを見つけることができます。

どんなことに関しても,【肯定的な意義を見つけることができる】と考えます。それが,幸福感高めるうえでは欠かせないものだといえます。

5.Accomplishment:達成、マスター,やり遂げること

人生の意義や意味に被るところもありますが、価値を感じる目標を追及していく生き方のほうが、そうでない人生よりも幸せになると考えられています。

  • 来月までに仕事で成果をあげる
  • 年内には独立・起業をする
  • 新しい資格を目指して,

など、適切な目標設定ができている状態です。なおかつ、その目標に進んで、その目標を達成したと感じられる体験の数だけ、幸福度によい影響を与えます。

以上のような考え方がPERMAモデルの基盤となる考え方です。

このPERMAモデルを意識して,行動してみると良いと考えます。

はじめは自身でも気づかないくらい小さな変化かもしれませんが、この小さな変化の連続で数年後は大きな変化を作ることができます。

【ポジティブ心理カウンセリング講座では?】

ポジティブ心理カウンセリングでは,幸福に関わる理論を活用したカードゲームやワークシートなどを活用して,カウンセリングやワークショップを行います。

理論や知識を実践的に活かせるように学び,習得でき,他者支援に役立てることができます。

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こんな講座があります

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