ポジティブ認知行動療法士®️は?
資格の特徴・学べる内容・活かし方をわかりやすく解説

近年、心理支援やコーチングの分野で注目されているのが
ポジティブ認知行動療法(Positive Cognitive Behavioral Therapy:P-CBT)です。

従来の認知行動療法(CBT)が「問題の改善」に焦点を当てるのに対し、
ポジティブ認知行動療法は強み・幸福感・意味・レジリエンスなど、
人の「よい側面」を育てることを重視します。

本記事では、

  • ポジティブ認知行動療法士 資格取得の条件
  • ポジティブ認知行動療法士とは何か
  • 資格で学べる内容
  • どんな人に向いているか
  • 活かせる分野

をわかりやすく解説します。


ポジティブ認知行動療法士® 資格 取得条件(ポジティブ心理カウンセラー協会)

「ポジティブ認知行動療法士®」は、ポジティブ心理学・認知行動療法・コーチングなどを統合した専門資格であり、以下の要件を満たすことによって認定されます。

PCBTL

1. 必須講座の修了

ポジティブ認知行動療法士® の資格を取得するためには、以下の**5つの講座(必修)**を修了する必要があります。

  1. ポジティブ心理カウンセラー基本講座

    • ポジティブ心理学とポジティブ心理療法の基礎を学ぶ必修講座。

  2. ポジティブ感情カウンセラー基本講座

    • 感情療法(ポジティブ感情の理解と支援)に関する基礎講座。

  3. マインドフルネスカウンセラー基本講座

    • マインドフルネスと認知療法の基礎を学ぶ講座。

  4. 認知行動療法と認知行動コーチング基本講座

    • 一般社団法人コーチング心理学協会主催の基礎講座。

  5. 認知行動療法と認知行動コーチングExpert(応用)講座

    • 同じくコーチング心理学協会主催の上級・応用講座

これらすべての講座を修了することが、ポジティブ認知行動療法士®の取得条件となっています。


2. 課題審査・面接

講座修了後、ポジティブ認知行動療法士®として認定を受けるには、 課題審査・面接審査に合格する必要があります。
(協会では「落とすための試験」ではなく、実践に活かすための課題・面接と位置づけられています。)


3. 受講資格・前提条件

  • 専門的な心理資格の有無や職歴は必須条件ではありません
    一般の方でも受講・取得が可能であり、心理学・支援スキルを体系的に学べます。

  • 一部講座は一般社団法人コーチング心理学協会との共催・連携で提供されるため、
    協会主催の講座受講が必要です。


4. 費用・更新

  • 講座費用は各講座ごとに設定されており、5講座分の受講費用+課題面接申請費用が必要になります。
    ※具体的な金額は時期・プログラムによって変わる場合があります。

  • 資格は更新不要(生涯有効)とされています。

  1. 必須講座5つをすべて受講・修了する

  2. 講座ごとの修了認定を得る

  3. 講座修了後、課題審査・面接に合格する

  4. **ポジティブ認知行動療法士®**として認定証が交付される

これにより、ポジティブ心理学と認知行動療法を統合した支援技法、対話スキル、コーチング技術までを体系的に身につけることができます。

ポジティブ認知行動療法(P-CBT)とは?

ポジティブ認知行動療法は、

  • 認知行動療法(CBT)
  • ポジティブ心理学
  • 解決志向アプローチ

を統合した、第4の波とも呼ばれる心理支援アプローチです。

主な特徴は以下の通りです。

従来のCBT ポジティブCBT
問題・症状の軽減 強み・幸福感・意味の育成
認知の修正 可能性・希望の拡張
不適応の改善 ウェルビーイングの向上

うつ、不安、ストレス対処だけでなく、
人生の充実感・自己効力感・レジリエンスを高める支援に強みがあります。


ポジティブ認知行動療法士とは?

P2CBT
ポジティブ認知行動療法士とは、
P-CBTの理論と実践スキルを体系的に学び、
心理支援・コーチング・教育・福祉・医療・企業支援などに活かす専門家です。

主に以下の領域で活動します。

  • 心理カウンセリング
  • コーチング
  • メンタルヘルス支援
  • ウェルビーイング教育
  • 企業研修・人材開発
  • 教育・学生支援

資格で学べる主な内容

講座・資格プログラムでは、次のような内容を体系的に学びます。

1. 理論的基盤

  • 認知行動療法(CBT)
  • ポジティブ心理学(PERMA、強み、希望理論など)
  • レジリエンス理論
  • 自己効力感・楽観性

2. ポジティブCBTの技法

  • 強みベースの認知再構成
  • ポジティブな行動活性化
  • 感謝・意味づけの介入
  • 価値観と目標設定
  • 希望・未来志向のワーク

3. 実践スキル

  • クライエントとの対話技法
  • ゴール設定と支援計画
  • 心理的安全性の構築
  • ケーススタディ

どんな人に向いている資格?

以下のような方に特に適しています。

  • 心理支援の専門性を高めたい方
  • CBTを「前向きな支援」に発展させたい方
  • コーチングと心理学を統合したい方
  • ウェルビーイングを重視した支援をしたい方
  • 教育・医療・企業支援に活かしたい方

臨床心理士・公認心理師だけでなく、
コーチ、教師、産業カウンセラー、福祉職、医療職にも有用です。


従来のカウンセリングとの違い

ポジティブ認知行動療法士の支援は、
「問題の修正」だけにとどまりません。

観点 従来型支援 ポジティブCBT
目的 症状の改善 人生の充実
視点 問題中心 強み中心
ゴール マイナスをゼロへ ゼロからプラスへ

クライエントの「できていない点」よりも、
すでに持っている資源に光を当てます。


資格取得後の活かし方

資格を活かせる場面は幅広くあります。

個人支援

  • カウンセリング
  • ライフコーチング
  • キャリア支援

組織・企業

  • ストレスマネジメント研修
  • レジリエンス研修
  • ウェルビーイング施策

教育・福祉

  • 学生支援
  • 教職員研修
  • 児童・家族支援

まとめ

ポジティブ認知行動療法士は、

  • 科学的根拠に基づき
  • 人の強みと可能性を引き出し
  • ウェルビーイングを高める

現代的な心理支援の専門資格です。

「問題を治す」だけでなく、人生をよりよくする支援をしたい方にとって、非常に価値の高い資格といえるでしょう。

 

投稿者プロフィール

徳吉陽河
徳吉陽河監修者:一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会 代表理事
徳吉陽河(とくよしようが)は、ポジティブ心理学、ポジティブ心理カウンセラー協会の創設者の一人であり、日本・世界のおけるコーチング心理学のパイオニア。ポジティブ心理療法士、コーチング心理士、公認心理師・キャリアコンサルタント、認定心理士(心理調査)、として教育・医療・福祉・産業分野で活動する専門家。東北大学大学院博士後期課程で研究し、国際コーチング心理学会、国際ポジティブ心理学会など、世界で学び、研究を発表。著書に『ポジティブ大全』『科学的に正しい脳を活かす「問いのコツ」 結果を出す人はどんな質問をしているのか?』『コーチング心理学ガイドブック』『コーチング心理学ハンドブック』などの翻訳書などがあり、科学的なエビデンスと物語(ナラティブ)に基づくコーチングとウェルビーイング教育を推進している。累計4000名のコーチ、カウンセリング実績」(ワークショップを含む)、「累計6000回以上のセミナー実績」以上の実績がある。国土交通省 航空保安大学講師、元東北文化学園大学講師、元仙台医療センター看護学校講師、元若者サポートセンター講師、教育機関、海外・国外の法人企業などで講師を担当実績がある。座右の銘は、「我以外皆我師」、失敗・挫折もたくさんしており、「万事塞翁が馬」大切にしている。「自己肯定感が低いからこそ成長できる」ことを大切にしている。

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