組織的マタリング尺度日本語版(職場での重要感):組織での自己肯定感・診断テスト 組織心理学

心理テスト|組織心理学 × マタリング

組織的マタリング尺度(OMS)診断
職場での「重要感」をやさしくチェック

職場で「自分の仕事は認められ、組織に影響を与えている」と感じられているかを、7つの質問で振り返る無料の心理テストです。結果は良し悪しを決めるものではなく、働きがいを育てるヒントとして使えます。

「知っている」から「できる」へ。合言葉は「心に聴く、心に響く、心に効く」。

監修:一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会 | 最終更新日:2026年10月7日

ひとことで言うと

  • 組織的マタリングとは、「自分の存在や仕事が、組織の中で大切にされ、価値を生んでいる」という感覚のことです。
  • この尺度は「承認・認識(他者からの評価)」と「達成感(自分の貢献の実感)」の2つの要素を、全7問・5段階で測ります。
  • 研究では、職場での重要感は働きがい(ワーク・エンゲイジメント)や幸福感と結びつくことが示されています。
  • 承認と達成感はどちらか一方だけでなく、バランスよく育てることが大切です。
  • 結果はブラウザ内だけで処理され、個人の利用は無料です。医学的な診断ではありません。
  • 当協会の認定資格は民間資格ですが、国際学会の新しい研究や時代のニーズを先取りして講座にし、独自に研究・実践を重ねています。公認心理師・看護師・キャリアコンサルタントなどの国家資格と組み合わせると、相乗効果(シナジー)が生まれます。

組織的マタリング(職場での重要感)とは?

マタリング(Mattering)とは、心理学で「自分の存在が誰かにとって大切だ」と感じられることを指す言葉です。このテストでは、その感覚を「組織」という場面にしぼって測ります。

ポイントは、ただ「その会社に所属している」という感覚とは違うことです。自分の努力が認められ、自分の仕事が組織の成功や運営に影響を与えている——そう実感できているかどうかに注目します。

ひとことで言えば「この職場で、自分はちゃんと役に立っていて、それが周りにも伝わっている」という感覚。それが組織的マタリングです。

この診断で測る2つの要素とは?承認と達成感

  • 承認・認識(他者評価):組織や同僚から、自分の仕事が評価され、認められているという感覚。質問例「同僚は、私の仕事をとても評価してくれる」
  • 達成感(自己貢献感):自分の仕事が組織の成功や運営に確かな影響を与えているという実感。質問例「私の仕事は、私の組織の成功に貢献している」

結果レポートでは、総合点(35点満点)に加えて、縦軸を「承認」、横軸を「達成感」とした4象限マップで、いまの自分の位置を確かめられます。たとえば「達成感は高いのに承認が少ない」なら、貢献を周りに伝える工夫や、上司との対話がヒントになります。

組織的マタリングの2要素承認・認識(他者評価)達成感(自己貢献)
図:組織的マタリングを支える2つの要素

なぜ職場での重要感が大切なの?

「自分は組織にとって大切な存在だ」と感じられると、人は自分の役割に意義を感じやすくなります。研究では、重要感が高い人ほど仕事への活力・熱意・没頭(ワーク・エンゲイジメント)が高く、人生の満足度や自尊感情とも関連することが報告されています。

反対に、この感覚が足りないと、無力感や孤立感をいだきやすく、燃え尽き(バーンアウト)につながりやすいと考えられています。また、他者からの「承認」と自分の「達成感」がバランスよく満たされたときに、働きがいが最も高まりやすいことも示唆されています。

重要感は「自己満足」ではありません。働く人の心の健康を守り、持続的な成長を支えるエネルギー源です。だからこそ、本人の努力だけでなく、上司・同僚の関わり方や、安心して話せる職場(心理的安全性)が大切になります。

具体例:職場の重要感はどう高まる?

重要感は、日々のちょっとした言葉や仕組みで変わります。よくある場面で考えてみましょう。

職場(1on1)

場面
成果は出しているのに、若手社員が「自分の仕事は誰にも見られていない」と感じ、意欲が下がっている(達成感は高いが承認が低い)。
関わり方
上司が1on1で、仕事の結果がチームやお客さまにどう役立ったかを具体的に伝え、「どの工夫がよかったと思う?」と質問する。
期待される変化
自分の貢献が周りに届いていると実感でき、承認と達成感のバランスがとれて意欲が戻ってくる。
人事・組織開発

場面
部署全体で「頑張っても報われない」という声が増え、離職の相談が続いている。
関わり方
組織的マタリング尺度をチームで実施し、結果を責める材料にせず、「承認」と「達成感」のどちらを補うとよいかを対話のテーマにする。
期待される変化
感謝や貢献を伝え合う時間が定着し、「この職場で大切にされている」という感覚が少しずつ育つ。
医療・福祉

場面
看護師や介護職が、忙しさの中で「自分の仕事が組織の役に立っているのか」わからなくなっている。
関わり方
申し送りの最後に「今日、あなたの関わりで助かったこと」を一言ずつ伝え合う。役割を任せた理由も言葉にする。
期待される変化
目の前の業務が組織全体の質につながっていると感じられ、燃え尽きを防ぐ支えになる。

結果をどう活かす?重要感を育てる5つのヒント

  1. 自分の貢献を書き出す:今週の仕事が「誰の、何に」役立ったかを3つ書きます(達成感を育てる)。
  2. 貢献を周りに伝える:結果報告に「この工夫で〇〇が改善しました」と一言添えます(承認を受け取りやすくする)。
  3. 人の貢献に気づいて伝える:同僚の仕事の「何が、どう助かったか」を具体的に言葉にします。重要感は与えると増えます。
  4. 上司と期待をすり合わせる:1on1で「自分の役割は組織にどうつながっているか」を確認します。
  5. 結果を責める材料にしない:点数が低い部分は「いま支えが必要なところ」と捉え、対話のきっかけにします。

組織的マタリング尺度(OMS)診断を受けてみる(無料)

全7問、1〜5の5段階で答えるとすぐに結果が表示されます。結果はブラウザ内でのみ処理され、外部には送信されません。点数は良し悪しではなく、働きがいを育てるヒントとしてご活用ください。

   組織における重要感尺度(OMS)診断

組織における重要感尺度
(OMS)診断

【基本方針】
このテストは、「成長・発展・学び」をコンセプトにした、心理学およびデータ解析に基づく心理尺度です。ポジティブ心理学・コーチング心理学・心理的安全性の知見を踏まえ、すべての回答に対してポジティブなフィードバックを提供します。 結果の良し悪しを評価するものではありませんので、リラックスしてご回答ください。

この尺度は、組織において「自分の存在や行動が影響を与え、価値を生んでいる」という感覚(Mattering:マタリング)を測定するためのものです。単なる所属感を超え、あなたがチームや組織の中でどれほど重要な役割を果たしていると感じているかを可視化します。

以下の各項目について、ご自身の状態に最も当てはまる番号を選択してください。

1
全く
当てはまらない
2
少し
当てはまらない
3
どちらとも
いえない
4
少し
当てはまる
5
とても
当てはまる

※結果はブラウザ内にのみ処理され、外部に送信されません。

研究からわかること(やさしい解説)

職場での重要感(マタリング)と働き方の関係については、国内外で研究が進んでいます。やさしくまとめると、次のとおりです。

取り組み 効果の目安 教訓 現場での活かし方
職場での重要感と働きがい 効果:中〜高 「組織にとって大切な存在だ」と感じる人ほど、仕事への熱意や没頭が高い傾向がある。 1on1で、仕事が組織やお客さまに与えた影響を具体的に伝える。
承認と達成感のバランス 効果:中 認められることと、自分で貢献を実感することの両方がそろうと働きがいが高まりやすい。 評価面談で「周りからの評価」と「本人が感じる手応え」の両方を聴く。
感謝や貢献を伝え合う取り組み 効果:小〜中 具体的な感謝は、伝える側と受け取る側のつながりを強める。 朝礼や会議の最後に、貢献を伝え合う短い時間をつくる。

効果の目安は、これまでの研究をまとめた結果をもとに「小・中・高」の3段階で表しています。効果には個人差があり、すべての人に同じように当てはまるわけではありません。

書き込みワーク:職場でのわたしの重要感を見つめる

診断の結果を思い出しながら、職場での「承認」と「達成感」を振り返ってみましょう。部下や同僚と対話するときは「コーチモード」に切り替えてください。

入力内容はこの端末のブラウザにだけ保存され、外部には送信されません。

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職場の重要感を育てる関わり方を、講座で「できる」に

当協会が大切にしているのは、知るだけでなく「実際に実践できる専門家」を育てること。そして、技法の先にある、人としての関わり方=人間性のスキルを磨くことです。

相手に「あなたの仕事は大切だ」と伝わる関わり方は、知識だけでは身につきません。貢献に気づいて言葉にする、強みを具体的に伝える、質問で手応えを引き出す——こうした対話を、講座ではペアやグループで実際に練習します。マタリングは『これからの生き方(Tomorrowmind)』のPRISMモデルの柱の一つでもあります。

「知っている」を「できる」に講義を聞くだけでなく、ペアやグループで実際に話して練習します。通信教育だけでは身につきにくい「使える力」を育てます。
傾聴+質問・提案・フィードバック心理的安全性を土台に、聴く力に加えて、質問する・提案する・伝える力までをセットで磨きます。
ポジティブ心理学を対話に活かす一般的なカウンセリングではあまり扱わない、強み・ポジティブ感情・希望などを関わりに取り入れます。
仕事と人生にそのまま使える職場の1on1、教育、医療・福祉、子育てなど、日常の場面ですぐ試せる形で学びます。

国際的な知見を、日本の現場に合わせて

当協会は、国際ポジティブ心理学会などで世界の研究と実践を学び続け、その知見を日本の職場・学校・家庭に合うよう調整して届けています(アダプティブ・アプローチ)。海外の資格や手法は、日本人への適応が十分に考えられていないこともあります。当協会は、その人の文化や物語を大切にするナラティヴ・アプローチも重視しています。アダム・グラントの「才能の科学(Hidden Potential)」やエンゲージメントなど、新しい視点からの研究と実践にも取り組んでいます。講座は連携団体の一般社団法人コーチング心理学協会と共催しています。

落とさない・潰さない・あきらめさせない

「すべての人にカウンセリングやコーチングのマインドと技術を」という方針のもと、再受講制度やフォローアップで、途中でつまずいても再挑戦できる仕組みを整えています。

このテーマとつながる講座

日程・料金は各講座の公式ページが最新です。ポジティブ心理カウンセラー協会とコーチング心理学協会の協働認定「認定ポジティブ心理学コーチ&認定ウェルビーイングコーチ(Wライセンス)」もあり、国際的な視点・ポジティブ心理学・実用性を取り入れたい方におすすめです。

参加の流れ

講座を選ぶ講座・イベント一覧から、テーマと日程を確認します。
申し込む各講座ページの申込ボタンから手続きします。
オンラインで参加自宅や職場からZoomで参加。体験・対話中心で学びます。
現場で試す学んだ問いかけや関わり方を、翌日から実践します。
認定・継続認定資格の取得や、関連講座でさらに深めます。

よくある質問(FAQ)

組織的マタリングとは簡単に言うと何ですか?
職場で「自分の存在や仕事が大切にされ、組織に価値を生んでいる」と感じられる感覚のことです。単なる所属感ではなく、承認と貢献の実感に注目します。
この診断は何問ありますか?
全7問です。1〜5の5段階で答え、35点満点の総合点と、承認・達成感の2つの要素のバランスが表示されます。
承認と達成感の違いは何ですか?
承認は「周りから認められている」という他者評価の感覚、達成感は「自分の仕事が組織に影響を与えている」という自己貢献の実感です。両方がそろうと働きがいが高まりやすくなります。
点数が低かったら問題がありますか?
いいえ。結果は良し悪しを決めるものではありません。低い部分は「いま支えや対話が必要なところ」を知るヒントとして活用してください。
マタリングと自己肯定感はどう違いますか?
自己肯定感は自分による自己評価、マタリングは人や組織とのつながりの中で感じる自分の価値です。自信があっても職場で孤立していると、マタリングは低くなることがあります。
上司は部下の重要感をどう高めればよいですか?
1on1で仕事の影響を具体的に伝える、役割を任せた理由を説明する、会議で名前を挙げて意見を取り上げる、といった関わりが役立ちます。
チームや研修でこの診断を使ってもよいですか?
個人の利用は無料で、教育・研究(非営利)の場合も自由に活用できます。ビジネス・商用での利用は、当協会の資格または関連資格の取得や法人契約などが必要になりますので、協会へご連絡ください。
回答したデータは外部に送信されますか?
いいえ。結果はブラウザ内でのみ処理され、外部には送信されません。CSVやPDFで手元に保存できます。
この診断は医学的な診断ですか?
いいえ。心理学と統計学にもとづく自己理解のためのツールで、医学的な診断とは異なります。
マタリングを学べる講座はありますか?
ポジティブ心理カウンセラー®基本講座や『これからの生き方』に学ぶ講座(Tomorrowmind)などで、相手の価値や貢献に気づき、言葉にして伝える対話を実践的に学べます。
講座はオンラインで受けられますか?
はい。Zoomを使ったオンライン講座が中心です。ペアやグループでの対話練習を通して、職場ですぐ使える関わり方を身につけます。

読んで終わりにせず、「できる」に変えてみませんか。
対話と体験で学ぶ、ポジティブ心理学のカウンセリング講座です。

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